1)腎臓病専門外来:症状や検査データにより様々な治療方法がありますが腎機能により大別して三つの
治療方法があります。 |
a)食事・運動療法:最もポピュラーなものでマスコミでもよく取り上げられます。 |
b)保存期治療:現在は非常に多くの治療薬が実用化され、これらを組合わせます。
しかし、糖尿病が原因の腎機能低下は糖尿病の治療が優先となります。 |
c)腎不全期療法:人工透析療法、腹膜透析療法に大別されます。現在、我が国では前者がほとんどです。
当院においても血液透析治療の最新設備が完備され連日多くの方が通院されています。
また、腎臓移植の方法もあります。この点につてはご相談下さい。 |
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2)糖尿病専門外来:大別して遺伝性の要素が強い1型糖尿病と2型糖尿病があります。
検診や人間ドッグなどで指摘されるのは大抵2型です。糖尿病は昔は贅沢病などと揶揄されていましたが
今や成人病の筆頭であり国民病とも言うべき情勢です。
治療には多くの段階があり、所謂境界型と呼ばれる食事と運動療法からインスリンの自己注射が必須の
治療であります。
また、合併症と呼ばれる多彩な症状が認められる事も問題で、大別して以下の3つがあります。
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A)腎症:腎機能が低下して最終的には廃絶し、腎不全と呼ばれる状態になります。
何も治療しなければこれにより死に至ります。治療としては透析療法か腎臓移植しかありません。 |
B)網膜症:両側の視力が徐々に低下し、最終的には全盲に至ります。決定的治療法はありません。 |
C)神経症:手足の感覚が徐々に鈍麻してきます。味覚も同様です。やはり糖尿病そのものの治療を
するしかありません。 |
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以上のほとんどの症状は、一旦進行したら治療しても元に戻りません。最高に治療が上手く行っても現状維持のみ
と言う事がほとんどです。 →早期の治療開始が全てです。 |
3)禁煙専門外来
近年、ニコチンによる健康被害は様々な形で明らかになってきました。ところが実際には「判っちゃいるけど、
止められない!」と言う方のための外来です。
現在はニコチン中毒症は本人の努力だけでなく、保険治療の対象なのです。方法として主力になってきたのは
飲み薬によるものです。
約3ヶ月通院していただきます。この間に薬を飲んでいただき禁煙、いえ断煙をして頂きます。
最初の3ヶ月で成功率は約4割と言われています。失敗しても安心してください。
数ヶ月休薬してから、また再開するプログラムを反復する訳です。 |